世界が終わる時の景色
「私達は、愛し合う事が罪なのよ。
人は生きる事で罪を償わせるけれど、
私達は率先して罰を受けるの。
…一緒に、消える事で、罪を償うの」
狂気を孕んだ瞳で、見つめ合う。
だけど不思議と、怖いなどという感情はなくて。
それが至極当然のような気がしながら、
彼女だけを見つめて。
「ねぇ、日向…」
彼女が紡ぐ言葉が、読めた気がした。
「貴方と一緒になれないなら、こんな世界いらないわ」