世界が終わる時の景色
蜜月は狂気に塗れて



「愛してる…愛してるんだ、志乃…」

「私も…愛してる、日向…

日向だけを愛してる…!」


入浴中も。

ベッドに行っても。

何度も何度も求めあい、
そして果てる。

もう何度目かもわからない絶頂を迎え、
ぐったりとした身体をそのまま、志乃の上に覆い被せた。


「…ははっ、背中と肩が痛い」

「爪立てたし…噛んだからかしら」

「キスマークもいっぱいだ」

「お互いさまよ」


押し返された身体は、志乃の下になっていた。



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