世界が終わる時の景色



「だけど、私は知ってるの。貴方達の、秘密」


わざとらしく肌蹴させた胸元から取り出したのは、写真。


「…!」


その写真を見た瞬間、隠しきれない動揺が露わになった。


「いいのかしら?ばらしても」


くすくすと笑う彼女は、挑発的に日向を見つめる。


「そうね…譲歩してあげてもいいわ。

付き合って、とは言わない。だけど、私を抱くのよ。

この写真で、貴女が南十字 志乃を抱いているようにね!」


ひらりと指先から写真が落とされた。

そして更に彼女は、それをヒールローファーで踏み付ける。



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