世界が終わる時の景色



旧図書館で情事の真っ最中の、ふたりの写真。


「どうする?選択権なんて無いと思うけどね」

「……」

「たまらないわね、その顔」

「どこまで性格が悪いんだ」

「あら、本性のお出ましかしら?」


嫌悪感を露わにした日向にも、紫音は動じない。


「何が狙い?」

「…気に入らないのよ。あの女」

「自分より優れた人間を認めたくない?」

「ふふっ、私よりいい女なんてこの世にいらないのよ」


ちっ、と舌打ちをした日向。


「大変よねぇ、執事と令嬢の恋愛って。

だからストレスが溜まるのかしら?

こんなに激しく絡み合って…」



< 55 / 207 >

この作品をシェア

pagetop