世界が終わる時の景色
申し訳なさそうに告げるメイドの言葉には耳も傾けなかった。
僕だって、彼女を避けてた。
構う理由が無いと、目を背けてた。
その事で、頭がいっぱいで。
「そうか、じゃあ新しいドレスが必要だな。
明日にでも見に行こうか」
「いえ…それは先日、買いに行ったから」
ちらりと視線を向けた志乃と、目が合った。
「……」
切なげに揺らぐ日向の視線に、彼女は何を思うのだろう。
「そうだ、日向」
「…はい、旦那様」
「話がある。部屋に来てくれるか?」
「かしこまりました」