世界が終わる時の景色
案内を終えたのか、総統括がそこに立っていた。
「私は屋敷に戻って仕事があるのですが」
「お前は志乃お嬢様の専属執事だろう。
着いて行くべきだ」
「……」
その言葉は正しい。
現に、本当はその予定のはずだった。
「…本日は、ご婚約者様との顔合わせ。
旦那様も、総統括もいらっしゃいます。
ですから私は、屋敷での仕事を優先させるべき…違いますか?」
「いいから、命令だ」
それだけ言って、自分の仕事に戻って行った。
「…勝手だなぁ」