気まぐれ作品置き場
しかして空からする声に、またざわつきもピタリと止む。
「ああー、ダメじゃんかよーうっ。アタシより先に傷つけちゃったらあ、いっちゃん最初の無様っぷりが見れないじゃーんっ」
電灯の上に座り、ゆらゆらと揺れるその少女。
いや、顔立ちはまるで少年なのだが、『アタシ』と言う辺り女の子なんだろう。
腰まで伸びた黒髪に、焦げ茶色の瞳。
服装はふざけているのか、ぶかぶか七分丈ズボンに緑のパーカー。内には『DOOOWOO!』と書かれた派手なTシャツ。
被っている白のキャップはツバを後ろにしてあり、顔が隠れることはない。
まるで路上ダンサーのようなその格好………って、こいつ本当に女か?と疑ってしまうほどだ。
「『アタシが来るまで待ってて』って、言ったじゃあーん」
「しょうがないだろ、お前が遅すぎんのが悪い」
「だあってだってー!仕事あり過ぎて忙しかったんだもーんっ!」
「そりゃお前が仕事サボってたからだろ。今までの分、これで終わるんだから万々歳じゃねえか」
「そーゆうことじゃないんだってー!」
ぎゃんぎゃん騒ぐ少女の登場に周りは呆れ、放心状態。