図書室の君
はじまり


今日は何故かとても本が読みたくて

読みかけの一冊を手にとった。

鞄に入れて学校へと向かった。

教室は絶え間なく誰かの声が飛び交って

居心地がいいとはとても言えなかった。

誰にも気付かれずにドアをすり抜け

この騒々しい学校にはまるで似合わない静寂な図書室の重い扉を開いた。

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