何よりも甘く切なく
何気なく声がした方向に目線を向けると、胡々愛が沢賀君と楽し気に話していた。


「で、スッゴイ楽しかったんだ♪」


「へぇ……うらやましいです」


何やら無邪気に喋っている胡々愛に向けられる沢賀君の眼差しは、誰がどう見ても愛で溢れている。


「アララ~~~…あの2人、見てるだけで胸焼けしそうな位甘いオーラブッぱなしてるわねぇ~~~~」


隣にいた清華も、私と同じ事を感じていた。


「清華、早く帰ろう」


胡々愛は沢賀君と一緒に帰ると言っていたし、あんまり人のイチャイチャ場面を覗き見するのは、いい気がしない。
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