何よりも甘く切なく
そう思って清華の制服をクイクイ引っ張るけど、彼女はなぜだかニヤニヤしながら2人を見て動かない。


「もう清華、コッソリ覗き見なんて悪趣味な事やめなさいよ」


「えーー?そう言うアンタこそ、スポンジで馬池君と沢賀君が会話してるの盗み見してたじゃなーーーい」


「ハァ?アレは仕方なくで……ってゆーかアンタもあの時一緒だったじゃないのよ」


まるで私だけが悪者みたいな言い方をする清華に、マユをつり上げて反論。


しかしチラリ…と胡々愛と沢賀君に視線を戻した清華は次の瞬間、口を大きく開けて固まった。


…………?何………?
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