夢を見る
 だけど、楽しい。


 週末の時間は何にも増して貴重だ。


 あたしも毎週土日が来るたびに雄哉と会い、こうして過ごせるのを楽しみにしているのだった。


 ドライヤーで髪を乾かし、その後テーブルに座って、ビール缶に口を付ける。


 遠慮は要らなかった。


 こうやって淡々と時が過ぎ去っていくのを感じ取りながら……。


 そして買っていた食事で空腹を満たす。


 ゆっくりと取り続けた。
 

 余計なことは何も気に掛けずに。


「今週長かった?」とか「何か悩んでることある?」などと、お互い聞き合いながら、だ。


 確かに一週間は会社員であるあたしにとっても、彼にとっても、同じように足早に過ぎ去っていくのだ。


 駆け足で。

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