夢を見る
 最低限のことは出来た。


 普段会社に勤めていても、掃除・洗濯は週末のスケジュールが開いている日に終わらせる。


 彼がいても構わない。


 別に平気なのだった。


 雄哉もあたしの週末の行動パターンは把握しているからだ。


「……まだ眠いよ」


 彼がそう呟いた。


「あ、雄哉。トースト一枚あるけど、食べる?」


「ああ。いただくよ」


 雄哉も朝、食事を取るのが間々ならないらしい。


 営業職として、フル稼働するのだが、食事代わりにコーヒーを一杯飲む程度だった。


 本当にそれで大丈夫なのかなと思うことがある。
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