夢を見る
 あたしも知っていた。


 過去に類例はいくらでもある。


 オフィスにいながらも気にはなっていた。


 だけど、雄哉とは週末会う。


 その時間だけは確保しているのだった。


 ゆっくりとした時だ。


 週末、彼はいつも通り、やってきた。


 雄哉も普段からずっと疲れているようである。


 あたしも察していた。


 彼が働き過ぎているのを。


 土曜の昼過ぎに雄哉が来たとき、横顔を見て、


「幾分お疲れ気味ね」


 と言った。
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