夢を見る
 彼がいてくれれば、迷うことはなかった。


 定時に職場に着き、パソコンの電源ボタンを押して、仕事を始める。


 コーヒーメーカーに入っているコーヒーはずっと同じでホットだったし、社の人間たちもあまり工夫がない。


 まあ、別にそれでもいいのだったけれど……。


 一口飲み、思わず熱いと感じながらも、デスクに戻った。
 

 あたしも管理職である。


 玉木たち部下の様子を見続けていた。


 ずっとパソコンに見入りながら、いろいろと作られ、絶えず送られてくるものに目を通す。


 確かに社の女性社員の一人である以上、疲れる。


 平日は毎日、ずっとパソコンに向かっていた。


 多少OSが古いのだが、別にいいと思う。


 使い慣れているのだし、液晶も壊れかけているのだが、作業するには十分だ。
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