夢を見る
 仕事や注文を取ってくるので、きついと思う。


 そんなことを思いながら、


「雄哉、コーヒー飲む?」


 と訊いてみた。


「ああ。いただくよ」


「ちょっと待ってね」


 そう言って、キッチンへ入っていく。


 薬缶でお湯を沸かし、コーヒーを二人分淹れた。


 そして持ってからリビングへ入ってきて、差し出す。


「はい、どうぞ」


「ああ、ありがとう」


 幾分生温かったのだけれど、部屋には暖房が利いていたので、ちょうどよかった。


「今週どうだった?」
< 548 / 815 >

この作品をシェア

pagetop