夢を見る
 と言う。


 そしてスマホを手に取り、あたしと同じようにニュースを見始めた。


 どうやら眠気がすっかり取れてしまったようだ。


「元日とか三箇日、どうする?」


「まあ、別に普通にここで過ごすわよ。初詣とか行かないし」


「確かに君も以前そう言ってたな?」


「ええ。あたしも神社とか全然関心ないの。どうでもいいんだし」


「じゃあ、正月休みは二人で過ごせるね」


「そうね。ゆっくりしましょ」


 ちょうどリビングでテレビを付けると、年末のテレビ番組の番宣があっていた。


「今年ももうすぐ終わりだな」


「そうね。……やり残したこととかない?」


「うん、大丈夫。仕事もちゃんとこなしたし、部屋の掃除もしてきたから」
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