夢を見る
 だけど、女性でも素顔でいたいと思うことはあるのだ。


 確かにノーメイクというのは、若干抵抗があったのだけれど……。


 ずっとネットをしているうちに、正午になったので、冷蔵庫にある食材でチャーハンを一皿作る。


 食べ終わってから、食後のコーヒーを一杯飲んだ。


 ゆっくりしているうちに、午後二時半になる。


 彼がやってきた。


 玄関先で物音がしたので分かったのだ。


「こんにちは、友里」


 扉を開けて早々、雄哉が顔を見せた。


 そして部屋奥へと歩いていき、リビングの椅子に座る。


「友里、一週間どうだった?」


「うん。まあ、普通にずっとパソコンに向かってたわよ。企画書を打ったり、読んだりするのが仕事だから」
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