完璧な先輩の秘密☆【完】
「あんたさ、大丈夫?」




心配そうな声で雫が言った。





「さっき、大丈夫って言ったじゃん」





あたしがそう言うと雫ははぁー。っとため息をついた。




「違うわよ、先輩のこと」




そう言った。




あたしはそれを聞いて俯いた。




大丈夫って聞かれたら大丈夫って返せばいいのだろうけど、今のあたしはそうやって返せない。




だって傷ついているのは事実だし。




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