【完】運命的な許嫁




風牙君が私を助けてくれた
あの日から数日。


私はちゃんと聖君に
本当の事を告げた。


意外にも聖君は
「あいつに泣かされたら
いつでも俺の胸かしてやる!」


そう言ってくれた。

ゴメンねと言うと、



「謝んなよ。俺が悪いんだから、
あいつに彼女じゃねぇだろ?
って言われた時気づいたんだ。

俺は久穏を縛ってただけなんだって…
ただ自分の事だけ考えてたんだ。
だから謝らないでくれ…」


そう言ってた。

その時に初めて聖君を
カッコいい、そう思った。

ありがとう。聖君。
ゴメンね。聖君。



私はどうしてもあの人が好きなんだ。
どうしようもなく。



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