【完】運命的な許嫁
「ありがとう。風牙くん。」
あー、幸せだなぁ……
風牙くんとこうしてると
ほんとに幸せ。
風牙くんの鼓動が私に
伝わってくる。
私のドキドキも聞こえちゃってる?
恥ずかしいよ。
「なぁ、久穏?」
「何?」
「『好きです。ご主人様。』って
言ってみて。」
「っ……や、やだ!!」
「お願い。」
………そ、そんな顔しないでー。
いつもはクールでツンとしてる
風牙くんが今は目をキラキラ
させて、私の目をジッと
見つめて来てる。
「す、す…すす、好きです。ご主人様。」