冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ



ヘラヘラと笑っていた顔が、急に真顔になる。


山口るりは、本気だ


もし、ここで抱きしめなかったら…佐々木に復讐するだろう。








「…わかった。」




しぶしぶ、了承した俺に


満面の笑みを向ける山口。





「じゃ…これで、本当に最後ね。」




そう、言って山口が俺の体に抱きついてきた。
その瞬間、体が強張る。



俺の体全身が、拒絶していた。




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