冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ
るりとは、幼馴染。
だけど、行く高校は別々だった。
転入することになった学校が、るりと一緒の学校というのを知って
正直、嫌だと思った。
結構、落ち込んでたと思う。
そんなとき、
まんまと話に乗せられたんだ。
いきなり、昔よく遊んだ公園に呼び出された俺の心は
苦痛でしかなかった。
「同じ高校…だね。やっと。…久しぶり。」
「…おう。久しぶり。」
「…あ、…それでねー!頼みたいことがあるんだけど!」
やっぱり……
「なに?」
「るりねー。好きな男の子がいるんだ!横田まことって言うの!通称、冷たい王子!」
「へー。」
別に興味ない。今は、もう。
「でね、最近まことに彼女が出来ちゃったんだー。」
「ふーん。」
「その子、皆から美人だとか性格がいいとか言われてるんだけど
るりには負けてるの!」
「どんだけ、自信家なんだよ。」
「だって、そうだもん!どこもいいと思わない!」
「性格悪っ。」