冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ





私は、早くこの場から立ち去りたくて



化学実験室から逃げ出した。






「佐々木!!!!!」





これまでにないくらい、大声で


横田くんは、私の名前を呼んだ。






その声が、聞こえなかったわけじゃない。むしろ…聞こえてた。


今も耳に、その声が残ってる。



だけど、聞きたくなかった






"佐々木のこと、嫌いになったんだ。"




そう、言われたら…


どうしようって…。





< 95 / 196 >

この作品をシェア

pagetop