うさぎの学習


店も終わりかけの2時過ぎ……
今日は客足も早く、皆帰ってしまったから、えりにも早く上がるように言った。


「えり~もう帰ってもええよ」


「んじゃ、ママ~お先に帰るね」


「はい、お疲れさん」


看板のネオンを消して、2階で仮眠する為……
店の鍵を閉めようとした瞬間!


いきなりドアが開いた!


「お客さ…!おっちゃん………」



    何で?


「何でなん?売上は、きちんと振り込んでるやん!?
こんな夜中に何の用なん?」


おっちゃんは……
ニヤリとキモい笑みを見せた。


「まんげつちゃ~ん♪
そんな恐い顔しても、似合ってないで~」



このおっさん、かなり酔ってる。



「ちょっ……酔ってるやん?
やめてや~ここには、もう夜中に来ないって約束したやんか!」


「そんな冷たい事言うなよ~」



「冷たいも何もない、自業自得やろ!
男やったらな、約束ぐらい守り!
久美子と付き合ってる以上、ウチはおっちゃんとエッチせえへんって言うたやろ!
帰ってや~今すぐ帰り~」




 
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