KIGEKI
第Ⅰ幕

1場


「最悪だ・・・・。」




黒板に書かれた文字を見ながら、うなだれているのは私立花岡高校1年B組の宮澤 セリ。


「まぁまぁ、助けてあげるから。」


宮澤の肩を軽くポンポンと叩きながらそう言うのは、同じクラスの河端 ナズナ。


「そうです。いつでも頼って下さい。」


そう言いながら、日直の日誌を書くのは嶋崎 スズナ。


「あ~。数時間前に戻りたい!! どら○も~ん!!」


きっかけは、数時間前のHRでの出来事。
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