KIGEKI

そんな話をした昼休みから数日たった放課後。

第1会議室に実行委員で集まるのもそろそろ終わりかなっと思いながら、前で話している委員長の話を聞く宮澤。その横で、ふぁぁと大きな欠伸をする花園。

「文化祭の係とか決まった?」

「一応は、決まったよ。」


ちらっと花園の方を見る。あっそと言いながら、ぼんやり前を向いていた。

「一応・・・宣伝か、話し相手かに入れてるよ。」

「あっそ、まぁいかないから。」

宮澤はそっかっと小さく残念そうに言った。そんな宮澤の方を花園がちらっと見た。

「まぁ・・・。そういうと思ったから。もし、少しでも興味がわいたら見に来てよ。放課後は、B組で看板作りとかポスター作りとかしてるから。」

「だから・・・。」

「わかってる、言ってみただけ。」

唇を少しかんで、宮澤はうつむいた。
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