KIGEKI

「いやー。でもな、引いた番号のやつがやるっていう決まりだからな。宮澤、社会ってのには決まり・ルールというのがあるんだぞ。それはな、破ってはいけないんだ、なっ宮澤。」

なだめるように話す須賀だが、宮澤の耳には、めんどくさいから もう一回引くとかはなしにしてくれと言っているようにしか聞こえない。クラスの空気もそんな感じで、宮澤に賛成してくれるものはいなさそうだ。


「わかりました。わかりました。やります。やらせてください。」


「そうか、じゃぁ決まりだな。委員会は16時50分2名とも絶対出席だから、よろしくー。」


そういいながら、須賀は黒板に花宮と宮澤の名前を書く。須賀が書き終るとクラスメイトからの拍手がおこった。

< 4 / 42 >

この作品をシェア

pagetop