一生一緒
「しおりっ・・・。」
隼人はあたしを
抱きしめた。
キツいけど優しく。
隼人の心臓の音が
聴こえる。
何か心地いい。
ずっとこうしてたい。
「隼人・・・。
あたし大丈夫だよ?」
自分の気持ちを抑え
隼人の頭を撫でた。
「大丈夫じゃねぇよ。
とりあえず
教室に帰ろ。」
フワッと体が浮いた。
隼人は軽々とあたしを
お姫さま抱っこした。
あたしはそれが嬉しくて
泣きたくなったが
泣いたら隼人が
困ると思って我慢した。
下から見た隼人の顔は
悲しそうだった。
あたしが隼人を
悲しませた。