―彼氏と彼女―
8
雪がちらつく二月。
街はバレンタインの飾り付け一色になる―――…
「宮田さん、またねー!」
「バイバーイ!」
下駄箱で靴を履き替えてると、部活に向かうクラスメイトから声をかけられた。
まだ馴れない私はハニカミながら、
「バイバイ」
小さく手を振った。
「ぶっ」
声に咄嗟に振り向くと、小林君がお腹を抱えて笑ってる。
「――ひど…っ み、見てたの…?!」
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