―彼氏と彼女―








 ……寒い…。



 宿題あるのにノート忘れるとか。……私のバカ。






 ―――中学三年生の十二月。


 ほとんどの三年生は受験でピリピリしている中、優等生の私は、一足早く推薦で第一志望の高校に受かっていた。

 その安心感のせいか、最近よくこうゆうポカをやらかしていた。





「図書室まだ開いてるかな…」



 下駄箱で靴を脱ぐと、急いで向かった。

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