―彼氏と彼女―




「あの制服って……彼氏、河北なの?」

「うん。 河北高校だよ」

「ふーん。 ……なぁ、お前、別れた方がいいんじゃね?」



 アイスを掬いながら何て事ないように言うから、言葉に詰まった。



「彼氏は同じ高校に新しい女作ってるんだし。
 俺らが通ってる学校は河北のヤツなんて眼中ないくらいな進学校だぜ?

 色恋で躓いてたら、あっと言う間に足掬われるぞ」



 ………確かに私が通ってる白河高校は県内一の進学校で、私は学年10位内。

 それをこの一年死守できたのは、恋に浮かれるような出来事がなかったからで……。

< 46 / 209 >

この作品をシェア

pagetop