初恋の宝箱
柳瀬と教室でキスした時の柳瀬の願いを桃子は忠実に守り
3年生に上がる頃には英語の成績も驚く程ではないにしろ、地道に伸びていた
桃子は自分の柳瀬に対する気持ちを成績で示そうとしていたのだ
そして、必死に英語にもがく桃子を見てさつきは何か二人にあったに違いないと察したが
触れなかった
むしろ、学級委員の相沢 尋(あいざわ ひろ)はそんな桃子の姿が気になって仕方がなかった
サッカー部のキャプテンと学級委員を務め、社交性のある尋はクラスでも男女問わずに人気があり
おまけに家は総合病院というボンボン
しかし、金持ち面をすることもなくそれなりに顔も整っているスポーツイケメン
彼女の一人でもいてもおかしくないが
尋は高校に入学以来いや
幼稚園の頃から桃子一筋だった
5歳の時ー
尋は桃子の祖父 佐倉 勝利(さくら かつとし)が経営する佐倉道場に父が剣道をたしなんでいたということもあり
半ば強引に入れられた
当時、5歳児は尋と桃子しかおらず二人はすぐに打ち解けた