きみと…(恋愛短編集)
すると
突然耀太はクスクスと笑って
「沙織の悪いとこはね最後まで人の話を聞かないとこ」
そう指摘されてしまった。本当のことだから言われても仕方がない。

今回はあたしが悪いのだから…

「だぁかぁらこーやって謝りに来てるじゃん!!」

あぁ… また逆ギレしちゃった…

「……ほんと沙織ってしょうがないヤツだよね〜」

……はい?
けど耀太は続ける
「すぐキレるしワガママだしトラブルメーカーだし」
「……………」

返す言葉がございません…
「でも…バッサリと物事はっきり言うとこはいいところだよ?
暴走さえしなきゃね…」

そう言って優しく微笑んでくれた。
< 31 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop