きみと…(恋愛短編集)
みさきを繋ぎ止められた優越感でまた
俺は同じ生活を続けた。

だけど今度は今までとはちょっと違う…
その日俺は浅岡に呼び出された。





「よお…浅岡何か用か?」
どんな用件か大体想像はついていた。

「あるよ 野崎さんの事でね?」
彼の行動は一々女性みたいに品がある。
「何言ってみなよ?」
と促せば

「ある人から相談に乗っててその人の行動全てがもう限界みたいなんだよね?
しかもその女の子はその人のお陰で窶れて一度倒れてるらしい…
心当たりない?」

「さぁね…知らねぇよ?」
言葉ではそう言ったが
心のなかはメチャ動揺…

「そう… ならいいんだ
時間とらせてごめんね?



中村くん」

にっこりと彼は微笑みながら謝罪をし
その場を去った。


こ…こいつ…


侮れない…
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