極甘コーヒー
「現在3時49分…
学校へ急ごっ!」




10分後―

「つ、着いたね。
あと一分だ!急がなきゃ…」




そして池の前にある坂についた。




―命の危険―


―死ぬかもしれない―



―それでも助かるかも


「美鈴、やっぱり辞めた方が…もう私達の事思い出さなくていいから…ムリしないで!」



「…私は死んでもいい。それでも思い出したい。1%にかけてみたいの!」



「美鈴…」



せーのっ





ザザーッ




ドボン…




意識が朦朧としてきた。


「美鈴!!!」


皆の声がかすかに響く。



頭痛とともに、いきなり皆との記憶が映像のように流れ込んで来る。

まさか私…





膝がズキーンと痛みが響く。




そして意識を失った。




―6時間後―




ハッッッ



気がついたら病室のベッドで寝ていた。




「美鈴っっっ!」



「お母さん?先生?
真奈?晴海?奈緒?」


「あんた記憶が戻ったの?」




そう言って真奈とお母さんは喜びで泣き崩れた。



「私…思い出したの?私記憶が戻ったの?
やったぁぁぁぁ!!!!!」




「お、俺の事も思い出したか!?」




「何言ってんの!
恭平先輩の事を忘れる訳ないじゃないですか!」




そして皆で喜びの涙を流した。
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