彼と彼女の場合
相沢さんを待たせないようにと思って急いで行ったけど、既にレストランの前で待っていてくれた。

「お待たせしてしまってすみません!」

「お疲れ様。大丈夫だよ。入ろうか」

ドアを開けて待っていてくれる。

こんな扱いされたことないから緊張するな…。


予約していてくれたようで、すぐに案内された。

「何が食べたい?」

メニューを開いて聞かれた。

「あ、えっと…」

前に食べたの美味しかったなあ。

どれだろう?

あの時も相沢さんに注文はおまかせしたからよくわからない。

「また適当に頼んでもいいかな?」

「あ、はい!」

よかった…。

「お酒は…だめだよね」

「あ、すみません。未成年なので…でも、相沢さんどうぞ!」

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