彼と彼女の場合
はあ…。

なんか…

気になることが多すぎて早く帰りたい。

そんなに遠くにいるわけじゃないけど、ここじゃあ何も出来ないから…。


もう一度大きく息を吐いて湯槽からでて頭と体を洗った。


「あ!だめじゃん、愛果!ちゃんと乾かさないと!」
いつもの癖で髪をドライヤーで乾かさずに部屋に戻ったら梓に怒られた。

「大丈夫だよ。いつもこのままだし」

「だめだって!私がやってあげるから!」

強引にベットに座らされて後ろから梓がドライヤーで乾かしてくれた。

「ありがとう」

なんか梓ってお姉ちゃんみたい…。

私にお姉ちゃんがいたらこんな感じなのかな…。

「もう寝る?」

「んー…まだあんまり眠くないかも」

「だよね!私も!」

いつもだったらやっと落ち着くぐらいの時間だからなあ。

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