社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



「ごめんなさい」

「優子は謝らなくていいだろ?謝るのは俺だ」

「ごめんなさいごめんなさい」





手で顔を隠したまま拓斗さんに謝り続けた。


ごめんなさいをしなきゃ…


ごめんなさいをしなきゃ、明日も明後日も怖いままの拓斗さんの気がして、謝らなくていいと言われてもごめんなさいが止まらない。





「優子」





今日は幸せいっぱいで過ごすはずだったクリスマスイブ。


最後まで笑顔で笑って過ごしたかったのに、皮肉にもこんな状態のまま日付けがかわりクリスマスイブからクリスマスになってしまった。


本当のサンタさん。


もしも大人になった私にプレゼントをくれるならば、笑顔の拓斗さんと過ごせる時間を私に下さい。


それ以上は欲しがらない…



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