社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



「この打ち粉使ってくださいね」



麺棒を持った拓斗さんはどうやら伸ばしてからわけていくみたい。


そんな拓斗さんの様子をジーッと見つめてたい気持ちを我慢し、同じくらいに出来上がるように私は包丁を握る。


今、拓斗さんと並んで作っているのは餃子。


なぜ餃子かと言えば、朝の占いで拓斗さんのラッキーアイテムが挽き肉で、私のラッキーアイテムが薄力粉だったから。


拓斗さんと作る料理をずっと考えていたけれど決まらないまま今日をむかえ、そんな時に占いを見たら餃子しかないって思えた。



「こんな感じか?」

「そうです」

「なかなか面白いな」



今日を機に拓斗さんが料理にハマってくれたら、これからも一緒にこうやって作れるから嬉しいなぁ。


あ〜、どうしよう!


打ち粉で真っ白になる拓斗さんの手ってなかなか見るチャンスもないから、是非とも写真におさめたい。



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