桜色の恋
窓辺のアノセキ
春の風舞い込みひらひらと揺れるカーテン。
高校最後の一年。
とくに目標もない俺は進路に悩んでいた。
うるさい学校の先生から逃れるため
俺はふと、思い立ち図書室に逃げ込んだ。

放課後の西陽さしこむ
図書室はなんだか青春の風が吹いていて
俺は一人で胸を高鳴らせる。

物音ひとつしない教室。
一人のんびりとまわっていると
窓辺の席に一人の少女が
ひっそりと本を読んでいた。
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop