宝物〜絆〜
 結局、本当に迷惑じゃないんなら、ここでやる時は持ち寄りはやめようという事になった。

 その後、カラオケ大会は終わったけど、歌いたい人が歌えるようにとカラオケは起動したままで飲み会が続けられる。

 当然、私は歌いつづける派である。

「ところで美咲、明日って学校行く? 一応は朝送ってくつもりだけど」

 秀人はいつの間にか頼んでいた烏龍茶を片手に聞いてきた。

 時計を見ると午前一時を回っている。

 単車で送ってってくれるつもりだからソフトドリンクに切り替えたのか。なんか私だけ酒飲んでんのも申し訳ないな。

「サボろうかな。秀人はどうすんの?」

 元からあまり行く気がなかった私は、逆に秀人がどうするつもりかを聞き返す。

「俺もサボるよ。バイトは行くつもりだから寝ときてえし」

 秀人は言いながら煙草に火をつけた。

 そういや秀人は一週間ぶりのバイトなんだな。久しぶりに秀人と一緒にバイト出来んの、楽しみだな。

「久しぶりに一緒にバイト出来るな。つか神奈川で何してたか聞かれたら何て答えるか考えてあんのか?」

 私はふと頭に過ぎった疑問を口にする。

 既に何かしらの理由を伝えてあるんだろうか? 家の都合っつっても一週間も休んでるんだから、内容が気になって聞かれる可能性は高い。
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