宝物〜絆〜
「店長。俺は明日から大丈夫ですけど、美咲は無理ッスよー。こいつ新聞配達やってんスから」
店長が答える前に、秀人が口を挟んだ。おもむろに煙草とZippoを取り出して火をつけると、私の方に向き直って続ける。
「美咲も、金曜にあんだけ無理すんなっつったばっかだろ? やんなら、しっかり辞めてからにしろよな」
口調こそ怒ってるけど、私の顔を覗き込んで言う秀人の表情からは、私を本気で心配してくれてんのが伝わってくる。
私は秀人の優しさに感謝しながらも、自分は大丈夫だって事と、新聞配達はしっかり辞めるつもりだって事を伝えた。
秀人が渋々といった様子で了承すると、店長は逆に「ごめんね。強引すぎたよね。返事は土曜まで待つよ」と、期限を延ばそうとする。
「店長。私としても入らせて貰った方が助かるんで、明日でも来週からでも大丈夫ですよ」
せっかくだから稼いでおきたいのもあって、いつからでも大丈夫だとアピールしてみた。
「そっか。うーん。じゃ、明日から頼んじゃおうかな。やってみて無理だったら来週からに変更しよう。ありがと、美咲ちゃん。よろしくね」
店長は左手を顎に当てて笑顔で頷く。
「いえいえ。よろしくお願いします」
私が返事をした時、休憩室の扉が開いた。
「おはようございます」
入ってきたのはもちろん香奈。
ロッカーの紙切れの事が脳裏を過ぎる。筆跡からしても、香奈本人が書いたと考えて間違いないだろう。
店長が答える前に、秀人が口を挟んだ。おもむろに煙草とZippoを取り出して火をつけると、私の方に向き直って続ける。
「美咲も、金曜にあんだけ無理すんなっつったばっかだろ? やんなら、しっかり辞めてからにしろよな」
口調こそ怒ってるけど、私の顔を覗き込んで言う秀人の表情からは、私を本気で心配してくれてんのが伝わってくる。
私は秀人の優しさに感謝しながらも、自分は大丈夫だって事と、新聞配達はしっかり辞めるつもりだって事を伝えた。
秀人が渋々といった様子で了承すると、店長は逆に「ごめんね。強引すぎたよね。返事は土曜まで待つよ」と、期限を延ばそうとする。
「店長。私としても入らせて貰った方が助かるんで、明日でも来週からでも大丈夫ですよ」
せっかくだから稼いでおきたいのもあって、いつからでも大丈夫だとアピールしてみた。
「そっか。うーん。じゃ、明日から頼んじゃおうかな。やってみて無理だったら来週からに変更しよう。ありがと、美咲ちゃん。よろしくね」
店長は左手を顎に当てて笑顔で頷く。
「いえいえ。よろしくお願いします」
私が返事をした時、休憩室の扉が開いた。
「おはようございます」
入ってきたのはもちろん香奈。
ロッカーの紙切れの事が脳裏を過ぎる。筆跡からしても、香奈本人が書いたと考えて間違いないだろう。