BirthControl―女達の戦い―
今まで自分がそうされていたように、麻生の娘を虐げることによって、自分がまるで麻生より上になったような気がした。

高志は快感に震える。


何の疑問を抱くことなく麻生の言うままに動いていた自分のなんと情けないことか!


自分にも言われたことをやるだけじゃない部分があることに、高志は喜びを見い出した。


先程の麻生の言葉がこだまする。


『代えはいくらでもいるんだぞ』


(はっ!……俺をバカにするのもたいがいにしろ!)


麻生を痛め付けるだけの材料が、今高志の手の内にあるのだ。


手早くカードキーで自分の部屋の扉を開けると、ずんずんと奥に入っていく。


寝室に入ると、掴んでいた腕ごと遥香をベッドに放り投げた。


ドサッと遥香の体が投げ出されると、スプリングが軋む。


何をされるのかようやく理解したのか、遥香は身を守るように震えていた。


その姿を見てもなお、この娘を傷付けることがイコール麻生を傷付けることに繋がる気がして、情けなど欠片も感じなかった。


それどころか初めて味わう征服欲と、久しぶりに女を抱ける喜びで、目は爛々とし鬼気迫る形相になっている。


怯える遥香に覆い被さると、荒々しくナース服を脱がせた。


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