BirthControl―女達の戦い―
食堂に繋がる廊下をゆっくりと歩きながら、ふと立入禁止とされているフロアに人影が見えた気がして振り返った。
よく見ると、やはり誰かが確かに立っている。
キョロキョロと周りを確認しながら進んでいくその姿は明らかに不審人物だ。
歳であまり良く見えなくなった瞳を凝らして、じっとその人物に焦点を合わせる。
「――ッ!」
声を出しそうになった口を、久枝は思わず両手で押さえた。
その人物は間違いなく遥香だったのだ。
何を……しているんだろう?
そこは仕切られた空間。
ガラス張りの向こうには本来こちらの住人及びスタッフは立ち入ることを禁じられている。
それにあの場所に入るには、専用のIDカードが必要なはずだ。
なのになぜ遥香がそのドアの向こう側いるのか、久枝はとっさに理解が出来なかった。
その先にあるエレベーターに乗り込み、遥香の姿が見えなくなっても、久枝はその場所を動くことが出来ないでいた。
遥香が何かをしようとしているのはわかる。
けれどそれが危険でないという確証はない。
もし上層部に見つかれば、いくら麻生の娘といえただではすまないはずだ。
よく見ると、やはり誰かが確かに立っている。
キョロキョロと周りを確認しながら進んでいくその姿は明らかに不審人物だ。
歳であまり良く見えなくなった瞳を凝らして、じっとその人物に焦点を合わせる。
「――ッ!」
声を出しそうになった口を、久枝は思わず両手で押さえた。
その人物は間違いなく遥香だったのだ。
何を……しているんだろう?
そこは仕切られた空間。
ガラス張りの向こうには本来こちらの住人及びスタッフは立ち入ることを禁じられている。
それにあの場所に入るには、専用のIDカードが必要なはずだ。
なのになぜ遥香がそのドアの向こう側いるのか、久枝はとっさに理解が出来なかった。
その先にあるエレベーターに乗り込み、遥香の姿が見えなくなっても、久枝はその場所を動くことが出来ないでいた。
遥香が何かをしようとしているのはわかる。
けれどそれが危険でないという確証はない。
もし上層部に見つかれば、いくら麻生の娘といえただではすまないはずだ。