BirthControl―女達の戦い―
そのカプセルの向こうは、MRIやCTの検査などで使用するようなドーム型の機械のようなものに繋がれている。


きっと自分はこのカプセルに入れられた後、このドーム型の入口からシューターのように中に入れられるんだと久枝は思った。


何も知らなければ検査なんだと思ったかもしれない。


けれど蓋のついたカプセルは、検査ではないことを物語っている。


(何を……されるんだろうか?)


久枝は言い知れぬ不安に押し潰されそうになる。


殺されるかもしれないとはわかっていたけれど、もっと簡単な薬物を飲まされるような殺害方法だと思っていたから……


「ではそのカプセルに入って横になってください

検査はすぐに済みますから、心配しなくても大丈夫ですよ?」


にっこりと笑みを浮かべた青柳の顔は、妖怪じみた不気味な表情をしている。


久枝はゾクリと背筋が凍るような気がしたが、表にはそれを出さないよう必死に平静を装った。


カプセルの横にあるパネルを操作すると、カプセルの蓋がシュンと音を立てて開く。


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