危険な香り

高校時代、生徒会長をするほどの優等生の私と、そのルックスと派手に着崩した制服でキラキラのオーラを出していた空飛。

生徒会室で一人作業をしていた日にいきなり入り込んできた空飛が

「前からずっと興味があったんだ。ねえ、生徒会長。一回遊んでよ」


そう言って私の腰を抱き寄せ、そのまま強引に唇を奪ってきた。


男子の免疫が皆無だった私は、その強引さに硬直したままだった。


「まるっきり、石みてえ……」


嫌がることも甘い顔をすることも出来なかった私を、空飛はそう表現した。



< 2 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop