西澤さんと文子さん

「文子に免じて、今回は許す。でも、次、同じことがあったら許さんからな(怒)」

「創、言いすぎ。私も悪いの。」

「どういうことだよ。」

「バレンタイン、前倒しにして今日渡そうって提案したの私なの。だから・・・。」


「・・・わかった。と、とにかく!次は許さん。」


「はい!」
「ありがとう・・・創輔兄さん。」

「文子はしゃべるな。寝とけ(笑)」

「うん。」

少しにこっとすると、西澤の左手を握ろうとする。


「文子さん?」
「西澤さん・・・ごめんなさい。」
「俺こそごめんなさい。俺がもっと早く着いてたら・・・」

そういいながら、西澤は文子の右手を握る。

「とにかく、ゆっくり休んで元気にならないと。」
「はい・・・」

そういって、文子は眠った。

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