西澤さんと文子さん


「お、お見舞いにと思って、これ買ってきたんです(慌)」


そういって、西澤はビニール袋を文子に差し出した。文子がその袋を開けると、コンビニオリジナルのデザートが・・・


「俺には、これくらいにしか出来ないから。」
「ありがとうございます。い、一緒に食べませんか?」
「はい(笑)」


いくつもあるデザートの中から、文子は杏仁豆腐、西澤はプリンを選んだ。
プラスチックのスプーンで杏仁豆腐を口に運ぶ文子。その文子に見とれてしまう西澤。


「西澤さん?」
「あ・・・ごめんなさい。」


そういって、西澤はプリンを口にした。



少しずつ、言葉が部屋を飛び交っていく。お互いの気持ちの緊張が解けていく・・・


そんな空気を、携帯がぶった切った。

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