西澤さんと文子さん

「ぇ?ぇ?え~~~~!?」
「ぅあ?」

文子の驚いたその声に、西澤は眼を覚ます。西澤の体に足を置いたままだった文子は、急いで足をベットの上に戻した。

「おはようございます・・・。」
「え・・・あの・・・ここ・・は?」

「すいません・・・俺の部屋です。」

「は・・・はぁ・・・」

「で、でも・・・何もしてないですから、本当、何もしてませんから!」

慌てる西澤に、文子はクスッと笑ってしまった。その顔を見て西澤もほっとしてクスッと笑ってしまった。その時、ふと部屋の時計を見て・・・


「あっ!遅刻!」


そういいながら部屋を飛び出そうとした文子。西澤は、慌てる文子の腕を掴んで「大丈夫だから。」といって、椅子に座らせた。

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