Over Line~君と出会うために
貴樹には内緒にされているが、彩は地味に気になっていた。それに、仕事に向かう貴樹というのがどうにも想像できなくて、一度見てみたい気がしたのだ。
彩の前で見せる貴樹というのは、仕事をしているというイメージからは程遠い。第一印象がひどかっただけに、その後のイメージが変わってきても、ちょっと馬鹿な大型犬のイメージは抜けきれない。おまけにオタクだし、クリエイティブ的な仕事と言われても、何だかよくわからないイメージの方が強い。大輔と似たようなものかも、と思いはするものの、そうではない貴樹を見てみたい気もするのだ。
「……よくわかんないけど、でも、それでいいって思う私が変なのかな……」
付き合っているというのに、どこか遠い。それは、もしかしたら貴樹も感じていることなのかもしれない。けれど、その遠さをどうにかするためにどうすればいいのか、彩にはわからなかった。
彩が誰かと恋人として付き合ったのは、実を言うと貴樹が初めてだ。
だから、恋人同士というものがどうするべきか、今ひとつよくわからない。
そんな、足踏みをしているような関係から、一歩でも進みたい。彩は、そう思っていたのだ。
彩の前で見せる貴樹というのは、仕事をしているというイメージからは程遠い。第一印象がひどかっただけに、その後のイメージが変わってきても、ちょっと馬鹿な大型犬のイメージは抜けきれない。おまけにオタクだし、クリエイティブ的な仕事と言われても、何だかよくわからないイメージの方が強い。大輔と似たようなものかも、と思いはするものの、そうではない貴樹を見てみたい気もするのだ。
「……よくわかんないけど、でも、それでいいって思う私が変なのかな……」
付き合っているというのに、どこか遠い。それは、もしかしたら貴樹も感じていることなのかもしれない。けれど、その遠さをどうにかするためにどうすればいいのか、彩にはわからなかった。
彩が誰かと恋人として付き合ったのは、実を言うと貴樹が初めてだ。
だから、恋人同士というものがどうするべきか、今ひとつよくわからない。
そんな、足踏みをしているような関係から、一歩でも進みたい。彩は、そう思っていたのだ。